リーディングの長文問題。
これほど、TOEFL受験者を悩ませるものがあるでしょうか。 「リーディングがニガテだ」という人は、必ずと言っていいほど、 リーディングで時間が足りなくなってしまいます。
リーディングは時間との戦いです。
いかに速く英文を読むか、いかに速く英文を理解するか、それに尽きるのです。
英語を速読するためには、ロスを減らすことです。
ロスを減らすとは、余計なことをする時間をなくすいうことです。
ロスには主に次の2つのようなものがあります。
1.日本語に訳してしまう。
ただでさえ時間がないのに、読んだ英文をいちいち日本語に 訳していたら、時間がいくらあっても足りません。日本語に訳している時間と 日本語を理解する時間を足せば、単純計算で2倍以上かかってしまいます。 英語は英語で理解できるようにならなければなりません。
2.返り読み。
これは英語の読解のみにとどまらず、日本語を読むときにも言えることです。 読んだ文を1度で理解できず、2回も3回も読んでいては時間がかかって 当たり前です。2回読めば2倍、3回読めば3倍の時間がかかるのです。 読んだ文は一度で理解しなければなりません。
そんなこと言われても、それができないから困っているんじゃないか。 そんな声が聞こえてきそうです。
一体どうすれば英語を英語のまま理解することができるのでしょうか。
それにはまず、その原因、英語の特性を知ることが不可欠です。
英文を読んでいて、なぜ読みにくいと感じるのでしょうか。 それは、日本語と英語の構造上の違いです。 日本語と英語では語順が大きく違います。 英語を英語で理解する為には、読んだ語を読んだ順に理解しなければなりません。
例えば、
I
live in
Tokyo.
とあれば、「私は東京に住んでいます」と理解するのではなく、 「私は、住んでいます、東京に」と理解するということです。
(ここで言っているのはあくまでも「理解する」ということで「訳す」ということ ではありませんのでご注意ください。)
修飾語で修飾されている場合についても同様です。
The
man I met at Shibuya station yesterday was
Mike.
とあれば、「その男、私が会った、渋谷駅で、昨日、はマイク。」と理解するのです。
日本語でみると、とてもぎこちないですね。 しかし、それが英語の語順なのです。 日本語に訳すときは、なるべくキレイな日本語にしなければなりませんが、 自分の頭の中で理解するには、意味が分かればいいのです。 (日本語で理解するということでもありません。英語を見て、感覚として 理解するという意味です。)
さて、読みにくい理由が分かったところで、どうそれを解消するか。
それには普段の積み重ねしかありません。
読むときにその語順通りに理解する。それをクセづけるのです。
また、シャドウイングの練習をするときにも、英語の語順で理解するように 努めると効果が増大します。
長年日本語で生活してきたクセですから、そう簡単には解消できません。 オイルタンカーが進む方向を変えるには何時間もかかるといいます。 長年しみついた習慣を変えるには、時間がかかるものなのです。
そうして努力しているうちに、必ず上達を感ることができます。 そうなってきたら、ステップアップしましょう。 英語を読むときに、なるべく「一目で読む塊」を増やすようにするのです。 その塊が大きくなればなる程、読む速度は速くなります。
「英語の語順で理解する」「一目で読む塊を増やす」。 この2つのコツを意識しながら、多読、精読に励んでください。 (もちろん、ボキャブラリーを増やすことも忘れずに)
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